今回はEC-CUBE3についてサーバーの移行を行いましたので備忘録として記録しておきます。
備忘録なのであまり面白い話でもありませんのでご了承ください。
事の発端はこんな感じです。
クライアントから提供を受けたレンタルサーバーにて EC-CUBE3 の構築依頼を頂きました。
正直それほど良いレンタルサーバーでは無く「もう少し上のグレードを・・・」とお願いしても「すでに契約済みだから」とのご返答・・・
そんな中、クライアントの担当さんと上司さんに初期段階での簡単なチェックを行って頂いた際のことです。
担当の上司さんから「・・・サイトの表示に時間が掛かりますね。」とのお言葉を頂きました。
「ネットワークやサーバーの負荷によって遅いこともありますねぇ」と返答すると、その件に関しての質問は無く他の話題に移りました。
とりあえず「ご納得頂いたのかなぁ」と考えていました。
翌朝メールを確認すると、件の上司さんから「先日ご提示頂いていた VPS を契約しておきました。」とのメールが・・・
とまあ、「実際に確認してみないと解りませんよね」という良い例でした。
さて手順ですが、以下のような形でした。
1.旧サーバーからソースファイルとデータベースのバックアップを取得する。
まず、前準備としてドメインを新サーバに向ける申請を行います。
その後、ドメイン情報の伝播を待つ間に各バックアップを行います。
※ レンタルサーバーなので tar などに固めることもできず時間が掛かります。
インストール済みのソースファイルはそのままファイルバックアップします。
データベースについても同じくSQL形式でのバックアップを取得します。
2.新サーバーにソースファイルとデータベースの復元をします。
こちらは、VPSのためサーバーの構築から入ります。
環境構築後にバックアッファイルやデータベースの復元を行います。
そういえばファイルのパーミッションはそれほど注意した記憶がありません。
大丈夫でしょうか(笑)
3.設定ファイルの編集
今回の作業の重要な点です。
というより、この点さえしっかりしておけば、ほぼ問題は無いのではないでしょうか。
編集ファイルは以下のフォルダにあります。
<インストールディレクトリ>/app/config/eccube
対象ファイルは以下の4つです。
■ config.yml
基本的な設定ファイルです。
SSLの設定が変わることもあまりないと思います。
今回は旧サーバーもSSLの契約が出来ていなかったので問題ありませんでした。
後程SSLの設定をする必要がありますが、その時はその時です(笑)
それ以外は基本的に触らないほうが良いでしょう。
特に auth_magic を不用意に変更するとログイン出来なくなるため気を付けてください。
■ database.yml
データベースの設定ファイルです。
旧サーバーから復元したデータベースへ接続するように内容を書き換えます。
■ mail.yml
メール送信の設定ファイルです。
今回は触りませんでした。
受注メール送信など設定をする場合は必要だと思いますが・・・
■ path.yml
今回の作業の中で一番変更した個所が多いファイルです。
かと云っても難しい処理を行ったわけではなく Path の設定が多いため対象行が多いというだけです。
各 Path に関しては Linux上での絶対パスにて記載されています。
各行の内容を確認して旧サーバーの設定内容から新サーバーの設定内容に書き換えて下さい。
※ 基本的には何度か一括置換を行えば対応できると思います。
4.動作確認
新サーバーにて動作確認を行います。
今のところ問題はなさそうです。
今回はドメインが一緒の為、色々手間が省けました。
もしかするとドメインが変更される場合はもう少し面倒かもしれません。
EC-CUBE2系の時と比べると若干作業量が増えた気がします。
ただ、サーバーの移管に関して云うと EC-CUBE2系 が簡単すぎただけの気もします。
この程度で移管できるのであれば特に問題は無いのではないでしょうか。
ちなみに、ドメインが変更される場合、EC-CUBEオフィシャルサイトのオーナーズストア情報を編集する必要があります。
変更したドメイン先に修正をしておかないとプラグインのバージョンアップ情報などが取得出来ないようです。
気を付けましょう。
とりあえず、クライアントにはサーバー移行後の動作スピードにご満足頂いたようで安心しました。
というところで、今回は終了とさせて頂きます。
EC-CUBE3 分室
【3.0.13】サイトのサーバー移行
2017年02月05日 / 投稿者名:chiharu
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