今回は運用から離れてちょっと特別なことを確認してみたいと思います。
内容は EC-CUBE を実行する PHP のバージョン変更です。
EC-CUBE3 になり PHP7 が使用可能となりました。
PHP7 に関しては速度が劇的に変わると云う話も聞いています。
実際に PHP7 の環境にて構築した EC-CUBE3 は非常に快適です。
では、実際に PHP のバージョンが 5.x の時と 7.0 の時でどれほどの変化があるのでしょうか。
今までテスト環境などでも行おうしたことはありますが、実際には他の案件も多く含まれており、サーバーの設定変更は難しい状況です。
※ 「さくらインターネット」さんの「無料お試し期間」を利用してもいいのですが、さすがにサービスの趣旨と異なりますよね・・・
色々な状況のため、試すのには躊躇していたのですが 新たに社員用のテストサーバーを借りる機会が出来ました!!!
これは試さずにいられません。
最後に初期化して渡せば勉強や作業の邪魔にもならないでしょう(笑)
と言っても作業はそれほど難しいものではありません。
通常通り VPS を借りて、基本的な設定を行います。
この際に逸る気持ちは抑え、とりあえずは PHP5.6 をそのままインストールします。
その後は EC-CUBE3.0.14 の導入です。
・・・うん、新サーバは良いですね。
商品を多少追加した程度とはいえ、それなりに快適に動いている感じはします。
環境の問題もありますが、私の古いテスト環境よりは十分早い気がします(笑)
さて、ここからが重要です。
PHP のバージョンを変更したいと思います。
まず、PHP5.6 をアンインストールします。
その後、PHP7.0 をインストールします。
※ さすがにサーバー設定の詳細は皆さん興味が無いと思うので省略です。環境も色々ありますからね・・・
所要時間として実作業だけであれば5分もかからない作業です。
これで PHP7.0 にて動作する環境は整いました。
どれぐらいのスピード改善がされるのか非常に楽しみです。
全頁を計測したわけではありませんが、主要なページでは以下のような値でした。
▼トップページ
設定変更前 1.04秒
設定変更後 0.46秒
▼商品一覧
設定変更前 2.18秒
設定変更後 0.97秒
▼商品詳細
設定変更前 1.72秒
設定変更後 0.81秒
▼管理画面 > 商品マスター
設定変更前 1.14秒
設定変更後 0.68秒
PHP7.0 に変更する前と後ではレスポンス時間は半分程度になっているようです。
※ 個人的な感想です。(笑)
正直ここまで早くなるとは考えていませんでした。
「3割程度レスポンスが良くなれば有難い」と考えていたため驚きです。
まぁ、暫く使って計測していくと言われているように3割程度にはなるのかもしれません。
ですが、どちらにせよ大きな改善ではあります。
今後は PHP7.0 が使えるときには PHP7.0 で進めて行きたいものです。
なお、最近のレンタルサーバーなどでは設定するだけで PHP の変更を行うことが出来ます。
こういう時にはレンタルサーバーがうらやましく感じますね(笑)
以上で今回は終わりとさせて頂きます。
EC-CUBE3 分室
【3.0.14】PHPのバージョン変更(PHP5.6 → PHP7.0)
2017年05月07日 / 投稿者名:chiharu
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