今回も株式会社ロックオン社製のプラグインを確認して行きたいと思います。
2系には存在していた機能からと云う事で今回は以下のプラグインについてです。
「メルマガ管理プラグイン」
2系の標準機能から 3系への移行の際にプラグインに降格された機能の1つです。
メルマガに関しては 2系の頃からクライアントに対しては「お勧めはしていません」
考えすぎかもしれませんが、メルマガを多数の方からスパム指定をされた場合には「受注完了メール」までもスパムとされる可能性があるからです。
昨今のスパムメール判定は色々を厳しい状況になりつつあります。
ECサイトを行う上でかなり重要と思われる「受注完了メール」は出来るだけ問題が少ない方が良いのではないかと考えています。
特にEC-CUBEのメルマガは「受注完了メール」とメルマガに送信者を同じメールアドレスで運用するんですよね・・・
しかし、利便性などから導入を希望される場合は運用に気を付けて頂く前提で導入頂いていました。
実際に運用者からすれば顧客情報や受注情報との連動を考えると1つのシステムで運用可能なことが望ましいですからね。
と云うわけで早速インストールなんですが、インストール方法は前例の通りと云うことで省略です。
今回の対象は「メルマガ管理プラグイン」です。
プラグイン一覧画面では「MailMagazine」というプラグイン名になります。
有効にすることで初期設定は完了です。
出来ればメルマガ用の送信メールアドレスなどが別途設定出来れば良いと思うのですが仕様は2系と同様の様です。
実際のメルマガの機能を使用したいと思うのですが、その前に会員情報の確認です。
公開画面で新規会員登録画面を額てみると以下の項目が増えていることが確認できます。
・メールマガジン送付について
登録内容は必須となっており「受け取る」と「受け取らない」から選択できるようになっています。
2系の時のように「HTMLメール」「テキストメール」の選択は出来ない様です。
追加されている項目はマイページの会員情報変更ページや管理画面の会員情報の画面でも変更可能です。
ちなみにプラグインを導入した時点で、すでに会員になっているアカウントはメールマガジンに関しての項目は未入力になっています。
その場合、メルマガに関する項目を無視して登録しようとするとエラーが表示されるため少し驚くかもしれません(笑)
個人的には「受け取る」のチェックボックスをのみを表示しておけば必須項目にする必要は無いと考えています。
しかし、運用者からすると少しでもメルマガを受け取る会員を増やしたと思えば仕方のない仕様なのだと思えます。
「運用者」か「エンドユーザー」どちらの目線で見ているかと云う事なのでしょう。
そう考えると私もまだまだですね。
と云うことで肝心の運用についてです。
「メルマガ管理プラグイン」を導入すると管理画面のサイドメニューに「メルマガ管理」の項目が追加されます。
「管理画面 > メルマガ管理」
実際にはさらにサブメニューがありその中で設定を行う事になります。
それでは詳細毎に内容を確認したいと思います。
■配信
「管理画面 > メルマガ管理 > 配信」
検索結果からメルマガを配信する対象を絞り込みます。
この時点で「メールマガジン送付について」を「受け取る」に設定している会員がいないと該当する会員は表示されません。
絞り込んだ会員に対してメルマガを配信する場合、ページ下部の「配信内容を作成する」をクリックします。
画面が代わって配信内容の設定画面に移動します。
まぁ、件名や本文を入力する形ですが、テキスト形式とHTML形式を入力させられるようです。
事項に記載する「テンプレート設定」にてテンプレートを設定しておくとテンプレートの呼び出しが出来ます。
2系の時はテンプレートを登録しておく必要がありましたが、直接入力も可能になったようです。
入力が完了すれば「確認画面へ」をクリックします。
画面が遷移すると入力内容の確認ができます。
なお「本文 (HTML形式)」に関しては入力内容がそのまま表示されます。
確認画面と云いつつ最終確認は出来ないようです(笑)
ただし「テスト送信する」というボタンをクリックするとテスト送信を行えます。
このテスト送信の結果を見ることでリンク切れなどの確認も可能なため安心です。
問題が無ければ「送信」ボタンを押してメルマガの配信を行いましょう。
メルマガを送信すると管理者向けに以下のようなメールが届きます。
思ったより至れり尽くせりな状況です。
「2017年06月10日09時19分 下記メールの配信が完了しました。」
※ ちなみに本文内容はメルマガの内容でした。
■テンプレート設定
「管理画面 > メルマガ管理 > テンプレート設定」
この画面ではテンプレートの設定が出来ます。
2系と同じような感じですね、メルマガには無くてはならない機能な気もします。
複数のテンプレートも登録できるので用途別に準備しておくことが可能です。
■配信履歴
「管理画面 > メルマガ管理 > 配信履歴」
この画面では配信履歴が確認できます。
過去の配信履歴の一覧の確認や以下の詳細情報の確認、削除などが可能なようです。
・プレビュー
・配信条件
・配信結果
と云うことでプラグインに関する説明は以上となります。
ちなみにメール送信を行うメールアドレスはショップマスターで設定した「送信元メールアドレス(From)」を利用しています。
・・・ただ腑に落ちない点があります。
「HTMLメール」「テキストメール」の受け取り選択が無いのに 2種類の本文(テキスト形式/HTML形式)を記述する必要があるのでしょうか。
ちょっとソースを覗いてみましょう。
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おお、これは素晴らしいですね。
確認が取れるかなと思いメルマガ管理プラグインのダウンロードページを見てみるとリリーノートの 2017/01/13 に機能追加が書いてますね。
「HTML(multipart/alternative形式)のメールマガジン配信機能」
ざっくりと云うとテキストメールしか取り込みできない環境でもガッカリさせないメール送信方法です。
HTMLとテキストのどちらの形式も一通のメールで投げてしまい、受信者の環境によって適切な内容が表示されます。
例えば今回のプラグインでは以下のような状況になると云うことです。
HTMLメールが読める方には「HTML形式」で記載した内容が表示される。
テキストメールしか読めない方には「テキスト形式」で記載した内容が表示される。
マルチパートメールでの送信がされているんですね。
※「マルチパートメール」に関しての説明はGoogleさんで検索して頂ければ詳しい記事がたくさん存在するためここでは省略します。(笑)
正直このような機能を追加して頂いているとは思っていませんでした。
この辺りを見ても開発が面倒でプラグイン化して誤魔化したわけではないと云うことが良く解りますね。
と云うことで今回はここまでとさせて頂きます。
EC-CUBE3 分室
【3.0.14】メルマガ管理プラグイン (株式会社ロックオン社製)
2017年06月10日 / 投稿者名:chiharu
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